近年、去勢・避妊手術、そしてワンちゃんではフィラリア予防とワクチン接種、ニャンちゃんではワクチン接種が定着し、どの子も長生きができるようになってまいりました。動物たちも人間同様長寿になり、それに伴いこれまでは少なかった「がん」の発病が増加してきました。最近のデータでもわかりますが、近年動物のがんによる死亡率は明らかに増加しております。海外の文献でも、ある犬種の死亡原因のおよそ80%が「がん」であったと報告されております。
動物におけるがんの研究・治療法は目覚しいスピードで進歩しており、一年前の治療法がすでに古いものに変わるほど、そのスピードは速いものです。
我が子が「がん」を発病したとき、「がん」という病名を聞いて治療をあきらめる飼い主様が非常に多いのも事実です。しかしすべてのがんに治療の手立てがないわけではありません。抗がん剤療法、腫瘍外科療法、放射線治療、BRM療法等々により、がんを治療していくことは可能です。その際には患者様・飼い主様・獣医師が十分な連携をとって治療に当たることが非常に大切です。
「がん」は様々な顔を持ち、それぞれまったく同じであることはありません。ですからこの「がん診療」の流れはあくまでも一般論であり、必ずしもこの通りに診断が進むわけではありません。
それぞれ一人一人のオーダーメイドの診療が必要です。
はじめにも触れましたが、「がん」の治療を行うには、患者様・飼い主様・獣医師が十分な連携を取って治療に当たることが非常に大切です。そうすることで治療効果をより高めることができると信じております。わからないこと・不安なこと・知りたいことなど、何でもご遠慮なく我々にご相談ください。そして何か気付いたことがございましたら、たとえ治療中であってもぜひともお知らせください。
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動物におけるがんの研究・治療法は目覚しいスピードで進歩しており、一年前の治療法がすでに古いものに変わるほど、そのスピードは速いものです。
我が子が「がん」を発病したとき、「がん」という病名を聞いて治療をあきらめる飼い主様が非常に多いのも事実です。しかしすべてのがんに治療の手立てがないわけではありません。抗がん剤療法、腫瘍外科療法、放射線治療、BRM療法等々により、がんを治療していくことは可能です。その際には患者様・飼い主様・獣医師が十分な連携をとって治療に当たることが非常に大切です。動物病院川越・腫瘍科の、一般的ながんの診察・診断・治療の流れをご紹介いたします。
動物病院への御来院
- 日々の生活の中でなんらかの異常を見つけ動物病院に来院
- 飼い主様が確認できる場所にしこり、いぼ、おでき等をみつけ来院
- とくに気になることはないが、定期的な健康診断で来院
- がんとは関係なくワクチン接種等で来院
動物病院川越・腫瘍科での診察
ここで重要なのは触診・聴診・視診・臭診といった五感をフルに使った診察とこれまでの経験です。がんに限ったことではないですが、様々な機械による検査よりもまず、五感検査を徹底して行うことにより、その子の全身状態や病状、問題点を明らかにしていきます。さらに豊富な治療経験があれば、当然診断精度は上がります。問題点に気付く力こそ診断技術の根幹であると考えます。とくに飼い主様が、なんら問題はなく健康状態は良好であるとおっしゃる場合に、「がん」を見落とす場合が多く、つねに緊張感を持って日常の診察にあたる必要があると考えます。
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なんらかの問題点がみつかる
もちろん何も異常が見つからなければ最高です！これからもよく観察していただいて、気になることがあれば御来院ください。患者様の健康状態を一番よくわかっているのは飼い主様です。もしも何らかの問題点（たとえば視診でおできを確認・触診でしこりを確認・臭診で違和感）がみつかった場合は全身状態を考慮した上で必要な検査を行っていきます。
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問題点を明らかにするための検査
- しこりが明らかに存在する場合
- しこりは明らかでないが、全身状態などに問題があり、腫瘍の可能性が考えられる場合 五感検査で見つからない場合は、一般的な血液検査・レントゲン検査・エコー検査などにより体の中を詳しく調べていきます。
しこりの大きさ、場所、固さ、血管の位置などを考慮して、可能であれば細胞診（注射針でしこりから細胞を採取し、顕微鏡で細胞を観察する検査です）を行います。
必要に応じてさらに精密検査を実施
ここまでの検査で問題がなければまずは一安心です。 もしもこの段階で「がん」が疑われる場合は、さらに細部まで特殊検査を行い、問題点であるしこりに対して詳しい検討をしてきます。例えば
- 細胞検査 しこりからマッチ棒ほどの組織を採取し、検査センターにてしこりの種類を確定する検査です。
- 特殊レントゲン検査 一般的なレントゲン撮影法では診断が難しい場合に、さまざまな角度での撮影を行ったり、造影剤を利用して特殊な撮影法（胃の二重造影・膀胱の二重造影・IVPという泌尿器系の特殊造影など）により見えない部位を明瞭化する方法を行います。
- 特殊超音波検査 レントゲン検査同様、一般的な超音波検査では診断が難しい場合、特殊な方法（ダイナミックスキャンなど）で超音波検査を行い診断制度を上げていきます。
治療方針の決定
患者様の全身状態、飼い主様の意向、診断結果を踏まえて、これからの治療方針をお話し合いさせて頂きます。 「がん」の治療法は一つだけではありません。それぞれの治療法の利点･欠点をご説明させていただき、最終的に、飼い主様のご判断により治療方針を決定し、治療を行っていきます。
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以上が、動物病院川越・腫瘍科診察の流れです。「がん」は様々な顔を持ち、それぞれまったく同じであることはありません。ですからこの「がん診療」の流れはあくまでも一般論であり、必ずしもこの通りに診断が進むわけではありません。
それぞれ一人一人のオーダーメイドの診療が必要です。
はじめにも触れましたが、「がん」の治療を行うには、患者様・飼い主様・獣医師が十分な連携を取って治療に当たることが非常に大切です。そうすることで治療効果をより高めることができると信じております。わからないこと・不安なこと・知りたいことなど、何でもご遠慮なく我々にご相談ください。そして何か気付いたことがございましたら、たとえ治療中であってもぜひともお知らせください。
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